カーデュ 1990年代

お酒
  • 香り
    白い花、焚き火に使った枝の火が消えた後、柔らかい花の香りとはちみつ。ほのかなスモーキー
  • 味わい
    舌の先に感じる白い花の蜜。
    液体が舌の中頃に移動するとほろ苦さを伴った甘さと、弱めだがしっかりとしたスモーキー。
    ボディは決して強いとは言えないが厚みがある飲みごたえ。
  • 余韻
    液体を飲み込んだ後に甘さはあまり残らない。
    口全体にしっかりとしたスモーキーな苦味が残っているが、苦すぎず、
    ふんわりとした香りや甘さがあるので非常に満足感のある余韻。

ストライディングマンにニヤリとしてしまうボトルデザイン

ジョニーウォーカーシリーズのキーモルトの一つであるカーデュ。それの1990年代のものだと思われます。
流通年代を推測するにあたり、一つはラベルの「シングルモルト」という表記。
80年代のものはこれが「ピュアモルト」表記であるため、おそらく切り替わり直後、90年代初期のものかと思われます。「ピュアモルト」表記のボトルも持っていますが、まだ開けていないため味わいについて比較はできていません。
ただ、おそらくそれほど変わりはないのではないかと思っています。「ピュアモルト」表記のボトルについても開けてみた後にこの記事に追記しようと思っています。
 #それまで覚えていられるか自信はないのですが…

この時代はジョニーウォーカーシリーズのキーモルトとして強くアピールされていたことがわかります。ボトルのネック部分にジョニーウォーカーのおじさん、通称「ストライディングマン」が描かれています。
この時代は向かって左側に歩いていますが、2000年代からは右側を向いて歩くようになっています。このことからも2000年代以前のものだと推測できますね。


ただし、裏面や表のラベルに日本語の表記がなく、輸入業者名もないため、90年代のものなのか、89年以前のものなのかはわかりません。
89年以前だと「ウイスキー特級」という表記がありますが、こちらは日本語がないので、海外で購入されたものが日本にお土産として持ち込まれたか、もしくは海外流通品を購入したものかと思われます。
日本流通品と海外流通品で味に違いがあるのかは分かりませんが、日本流通品だと「特級」表記などから年代の推測がしやすいのがメリットですね。

こちらのボトルで大きな問題として挙げられるのはキャップ部分です。カーデュの現行ボトルでもそうなのですが、かなり大口径のコルクキャップになっています。
大口径、すなわち直径が大きいということは、それだけコルクが痩せやすくなり、またその代替品を見つけることが難しくなるということです。
このボトルではコルクが脆くなっておらず、折れずに無事に抜栓することができました。
そのため、元のコルクキャップをラップで包み、その上からパラフィルムで巻いて保護しています。いわばミイラ状態ですね。こうすることで古くなったコルクが折れる心配もなく、仮に折れたとしてもボトル内に破片が落ちることがありません。
またラップで包んでいるため、コルクの匂いや味が液体に移ることもなく、コルクを保護することができます。先ほど述べたように、これは大口径のコルクなので代替品が見つかりづらいのですが、元のコルクを使用することで代替品を探す手間も省けます。
また、コルクが痩せた分だけラップを厚く巻くことで、コルクの直径を補うことができるので、おすすめの方法です。

80年代から90年代にかけて「ストライディングマン」が描かれているカーデュについては、当時ジョニーウォーカーの輸入代理店であるコールドベックが日本に輸入していたらしく、オークションでも結構な品数を見かけます。
味についても、現行品では感じられないスモーキーさやボディの厚さ、しっかりとした味わいがあり、かなり狙い目のボトルだと思います。カーデュの現行品については、スペイサイドモルトらしく甘い花の香りはありますが、その甘さ一辺倒であまり面白みがないと感じます。しかし、この「ストライディングマン」が描かれているボトルについては、甘さだけでなくしっかりとした苦味やボディの厚みがあるため、こちらのほうがおすすめです。まあ、当たり前といえば当たり前のことですが。。

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