- 香り
海辺でバーベキューをしている。炭火で焼いたベーコンは塩辛い。
炭火で仕上げたベーコンを熱した鉄板に移し替える。身から出た油が鉄板の隅にたまり、ドロドロと黒く粘性のある様になっている。 - 味わい
舌先にしょっぱさを感じ、舌の中頃に移動するとそれがより強くなる。
スモーキーさとベーコンの塩辛い感じ。アルコール感ではなく、スパイスのような刺激を与える。そのスパイシーさとともにスモーキーさが口の中に広がる。
液体を飲み込むと、塩味がしっかりと効いたベーコンのような特徴的な味わい。 - 余韻
ジョニ赤とは思えないほどの満足感。
スモーキーさとベーコンのような特徴的な塩味。
幼い頃に誤って舐めたタバコのような苦味やタールの風味。
その余韻に、苦手なグレーンのえぐみや穀物感は感じない。
なんだこの味は・・・
ジョニーウォーカーのレッドラベル、おそらく70年代のもの。
現行品と見比べてみると、大きな違いはやはりラベルです。
ラベルの下部にジョニーウォーカーのおじさん、通称ストライディングマンが描かれており、やはり歩く方向は向かって左側です。
このおじさんは年代によって微妙に絵柄が異なり、古い年代の方が顔が濃く、アニメのような見た目になっています。新しくなるほどシュッとしており、イケメンとは言えないかもですがほぉん、という見た目になりますw。
きっと、今後80年代以降のジョニ赤についても画像付きで投稿しますが、今すぐ見てみたいという方は画像を検索してみてください。
日本において、ジョニーウォーカーのオールドボトルといえば、コールドベックやユナイテッドディスティラーズ(UD)が有名ですが、このボトルはさらに古いトーメン(東洋綿花)の取り扱い品です。
もしかすると並行的にどちらも取り扱っていたのかもしれませんが、おそらくトーメンの方が古い印象です。
追記:トーメンの方が古い、であってそうでした
左側が今回取り扱っているトーメンのボトルで、右側がコールドベックの取り扱いです。
前述の通り、おじさんの顔が濃い方、アニメ調の方が古いものとなりますが、この画像では両方とも同じように見えます。
ただ、ラベルに書かれている文字が少し違い、左側のボトルには「ウイスキー特級」の文字がなく、右側にはそれがあります。
そして、ラベルの下部には「SOLE DISTRIBUTORS:CALDBECK MACGREGOR&CO.LTD」という記載がありますが、そこの記述も少し違っています。
おそらく、左側のトーメンのボトルはラベルに「ウイスキー特級」や関税コードが書かれていないので、海外流通品をトーメンが輸入して販売したものと思われます。右側はコールドベックの正規輸入品だと推測されます。
前回投稿したカーデュに関連して、今回はジョニ赤の投稿です。
といいますのも、実はジョニーウォーカーシリーズのキーモルトとしてレッドラベルはカーデュ、ブラックラベルにはモートラックが使用されていると言われています。
今回のボトルは、実は開栓直後すごくヒネていて、とても飲めた代物ではなかったため、しばらくの間キャップを緩めた状態で放置していました。
それから半年ほど経って、現在は飲める状態にまで回復していますが、テイスティングで記載した通り、非常に個性的な味わいとなっています。。
まるで海水を煮詰めたような、とかベーコンの脂が黒くなったような風味で、本当に特徴的な塩味が感じられます。
本来のジョニ赤の味わいではないかもしれません。少なくとも、カーデュのような素朴な麦感や優しい甘さは全く感じられず、どちらかというと現行カリラのようなスモーキーさと塩味が強いです。
これはこれで非常に個性的であり、もっと言うと気に入っている部類でもありますw。その証拠ともいえますが、残りは1/4程度です。
本来のこの年代のジョニーウォーカーレッドラベルはどんな味わいだったのでしょう?
もう少し年代が進んだ80年代のものは、ボディがもう少し軽くなり、多少穀物感が出てきていたような印象がありますが、それの強化版といったようなものなのでしょうか。。
同じラベルのジョニ赤がおそらくもう複数本倉庫にあると思うので、またいつか開栓した際に、このボトルの味わいを思い出せるように、この記事を残しておきます。。
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